外構工事の豆知識

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エクステリア工事中の注意点は「確認と連絡」

こんにちは。1級エクステリアプランナーの井出です。

日本全国でインフルエンザが猛威をふるっているようで、弊社社内でも各自予防を徹底しています。
ただ、徹底した予防よりも免疫力のほうが重要なようですので、疲れをためないようにお風呂でゆっくり温まって睡眠をしっかり取りましょうね。

 

さて、前回は契約書の注意点についてお話させていただきました。簡単におさらいしましょう。

契約書の中で特に確認していただきたい部分は以下。

  • 工事期間
  • 支払方法
  • 追加費用が生じるケース
  • 工事遅延が起きた場合の措置
  • 仕上がりに不具合が起こる可能性

各項目どれもしっかりと内容を確認した上で契約書を交わすことが、トラブルに発展しないための予防ポイントになります。

 

今回は、工事中における注意点についてお話しさせていただきます。

打ち合わせを重ね、内容・金額共に納得できる業者を決め、契約内容も確認して契約書を交わした。あとは工事が終わるのを待つだけ!と考えられるかもしれません。しかし、契約までのお客様と業者の関係性が良好だからといって、必ずしも打ち合わせで確認したとおりに、お客様の脳内イメージ通りに完成するとは限りません。

机上の計画図ではイメージできなかった部分や、天候や職人の腕による仕上がりの違いなど、お客様の想像していた完成イメージと、業者が考える仕上がりの許容範囲に相違が生まれることもあります。

では、相違が生まれないためにお客様側でできることは何でしょうか。

工事中も業者と連絡を取り、確認を行うこと

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家電や車のように、できあがった物を見て「これください」とお金を払う買い物ではないのがエクステリア工事になります。

エクステリアはお客様1人1人に応じたオーダーメイド。現場で一発本番で作っていきます。

もちろんどう見ても不具合がある場合は業者にてやり直しを行いますが、デザインに関する部分は人それぞれ許容範囲が異なります。完成してから、お客様から「いや、そうじゃなくて…」という反応が生まれてしまう場合があり、業者側の「打ち合わせ通りにやったのですが…」という主張とぶつかってしまう、というわけですね。

では、どうすればそのような衝突をできるだけ防げるかというと、お客様が特に思い入れが強い部分の工事を行う際に、現地に赴いて業者と確認を行うことです。

 

  • 施工前に現場に行って一緒に仕上がりイメージの確認をする
  • 施工後の完成の確認

できればどちらも行っていただきたいと思います。例えば、玄関アプローチにはこだわりたいという場合。

施工前の確認は、その時点で既に完成している他の箇所を見て、これから工事にとりかかる玄関アプローチとのバランスを確認する。
施工後はイメージどおりの玄関アプローチになったかどうか。もし打ち合わせ時と違うと感じた場合は、すぐの手直しなら間に合うのかどうか、などを確認してください。

ただ、毎日現場に赴いてすべての工程で確認を行うことは現実的ではありませんし、そこまでしてしまうと業者側も「信用されてないのかな?」と感じてしまい、信頼関係に影響が出てくる可能性もあります。あくまでお客様が「ここの箇所はこだわりたい」という部分の工事はできる限り、現場で確認作業を行ってください。

また、実際に現地を見た際に急な計画変更を希望される場合は、別途追加費用がかかる場合がありますので、業者とどこまでなら契約金額内で変更可能なのかは適宜ご確認ください。

マメな連絡がトラブル防止の鍵

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他にも、工事中に業者と密に連絡を取り合うことで解決できる問題はたくさんあります。

業者は、過去の経験から良かれと思って現場で勝手に計画を変更してしまう場合もあり、お客様としては「勝手に決めるなんて。事前に言ってほしかった」「そうなるとは思っていなかった」など、ご相談内容として多くいただいております。

せっかく業者が気を利かせて行った「良かれと思って」が、お客様からすると「ミスをごまかそうとして自分の知らないところで変更工事をしたのではないか?」という疑念に変わってしまうことも…。

業者も誠意ある対応をした結果ですし、せっかく良好な関係で契約まで至ったのに、とても残念なことです。

 

本来ならば、業者のほうから自主的にこまめに連絡があり、相談や報告がされることが理想ではあります。

しかし気付いたら工事が終わっていて「無事、完成しました!」と言われていざ見に行ったら「…え?」なんて手遅れの事態になってしまうと、ここから面倒なやりとりを始めなければなりません。

しかも、工事後も業者とのやりとりはまだ続きます。せっかく工事前はお互いに笑顔で気持ちよくやりとりができていたのに、一気に気まずい空気に。それを考えると、工事中も丸投げ&お任せにせず、こまめな連絡で確認を行っておくのが賢明ですね。

エクステリア工事中の注意点まとめ

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担当者も一生懸命提案してくれるし、デザインも見積金額も気に入った!よし、ここにしよう!という段階では、まさか自分の工事でトラブルが起こるなんて予見していませんよね。トラブルに悩むなんて、変な悪徳業者に依頼するからでは…?というイメージを持っていらっしゃる方も多いと思います。
しかし、信頼していた業者だからこそ、というトラブルのパターンも実は多かったりするんです。

関係性が良好ゆえに「ちょっと気に入らない部分があるけど言いにくいから我慢しよう…」と、飲み込んでしまった。でもやっぱり何度見ても気にかかり、後悔の残る工事になってしまった…というのは私どもからしても大変残念です。

お住まいは、お客様がこの先何十年も快適に過ごしていただく大切な空間であり、「いい家になった!」というお客様の納得感がなによりも大切です。

ぜひ理想のエクステリアを完成させていただけるよう、業者と力を合わせてくださればと思います。

 

次回は完成時・完成後の注意点についてお話いたします。

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※申し込み後に外構業者からの営業電話はございませんので、ご安心ください。

井出貴士

1級エクステリアプランナー エクステリア販工店として10年間勤務し、多くの大手ハウスメーカーの下請けとしての実績も豊富! エクステリアの知識はもちろんのこと、ハウスメーカーの特色を熟知している観点から、エクステリア工事における注意点や、プランニングや価格の妥当性など、エクステリア全般のアドバイザーとしても活躍。 現在はCS推進部として、工事中のお客様の悩みや問題に対するサポートを行い、トラブル解決に向けたアドバイスも行っています。

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