エクステリア工事計画の注意点~表札~
こんにちは。1級エクステリアプランナーの井出です。
前回は門柱工事について詳しくお伝えしました。
門柱はお家の顔となる非常に重要な部分ですので、機能的にもビジュアル的にもこだわりを見せたい箇所ですよね。
今回からは門柱をさらに掘り下げ、表札・ポスト・門灯についてそれぞれお話しします。
まずはお家の顔である表札について、その種類や注意点を述べていきたいと思います。
表札の主な素材8種類
では、主に選ばれている素材を8種類ご紹介していきたいと思います。
天然石
【出典:オンリーワンクラブ表札カタログ】
天然石は御影石が主流で、黒以外にも赤や白などもあります。
文字は彫り込みもあれば浮き彫りもあり、タイプによっては漢字と英字両方を乗せることも可能です。
天然石は自然な風合いがとても素敵で、高級感のある雰囲気ですね。
ガラス
【出典:オンリーワンクラブ表札カタログ】
ガラスの表札はすっきりとして涼しげな雰囲気です。
デザインはかなり多岐にわたっていて、シンプルなガラスのみの表札もあれば、異素材との組み合わせで下にステンレスプレートがあるものや、琉球ガラスなどのカラーバリエーションも豊富です。
四角に限らず円形もあったり、様々な門柱のデザインに合わせやすく、かつ個性も出しやすい素材となっています。
ステンレス
【出典:オンリーワンクラブ表札カタログ】
スタイリッシュな雰囲気のステンレスは、プレートタイプもあれば文字をライン状に表現したものなどデザインは様々です。
異素材であるガラスやタイルとの組合せ、インターホンカバーを兼ねた表札などこちらも種類が豊富ですので、お好みのタイプを見つけていただきやすいでしょう。
陶器・タイル
【出典:オンリーワンクラブ表札カタログ】
焼き物表札も色合い・形含め様々な種類があります。
焼き物は可愛らしい門柱との相性もよく、温かみのある表札としておすすめです。
アイアン
【出典:オンリーワンクラブ表札カタログ】
アイアンは、書体は限られますが英字に限らず漢字で作成可能なものもあります。
お名前部分以外にアイアンの飾りのあるものですとハンドメイド感が出て可愛らしい印象になります。
切文字
【出典:オンリーワンクラブ表札カタログ】
1文字ずつ独立した文字を組み合わせて貼り付けた表札です。こちらも漢字・英字ともにあり、立体的な厚みと陰影が魅力の表札です。
LEDバックライト
【出典:オンリーワンクラブ表札カタログ】
表札を裏からLEDライトで照らす表札です。
表札自体が明るさを放つため、表札灯で上から照らす表札に比べて夜の雰囲気が特に素敵で、夜に存在感がある表札となります。
表札に載せる情報
表札には基本的には名字のみやご家族の名前を載せることが多いですが、中には番地まで載せる方もいらっしゃいます。
記載範囲は皆さん様々ですが、近年は住所と名前を悪用されてしまうこともありますので、個人情報の観点から名字のみの表札が主流となっています。
表札に使う字体
【出典:オンリーワンクラブ表札カタログ】
表札のタイプにもよりますが、メーカーによっては漢字で約25種類、英字で約50種類というかなり多くの種類の中から字体を選ぶことが可能です。
すっきりシンプルなものから個性的なものまでたくさんの種類がありますので、お好きな字体をお選びください。
表札選びにおける注意点
【出典:オンリーワンクラブ表札カタログ】
では最後に、表札を選ぶ際に気を付けていただきたい点を3点挙げていきます。
必ずご自身の名字で書体のシミュレーションを行うこと
工事中に起こるトラブルの中で、「できあがってきた表札がイメージと違った」というお話を伺うことがあります。
原因を探してみると、カタログで見たサンプル画像のみで表札を決めてしまい、いざご自身の名字で作ってみたら思っていたイメージと違った、というものでした。
表札は訪問者が必ず目にするものですし、あまり妥協はしたくない箇所です。
気に入ったデザインにするために新しく作り直すとなると当然コストは倍かかってしまいますし、そこからまたカタログで選んで発注をすると完成までに2週間ほど要してしまいます。
現在はご自身でインターネット上でシミュレーションできるものもありますし、工事会社へイメージ図を作成してもらうこともできます。
シミュレーションは無料ですので、漢字、英字含め何パターンか作成してもらい、ご自身の名字でしっかり確認をしてから発注をするようにしましょう。
選んだ表札が門柱に合った大きさか
表札は単体で見た時のイメージと、実際に門柱に設置してみたイメージが意外と違って見えるものです。
特にポストや門灯との大きさのバランスが非常に重要で、表札が小さ過ぎても存在感がなくなりますし、大き過ぎても表札だけが目立ってしまってバランスが悪くなります。
また、表札は選択肢が多いためか、じっくり考えて決めようと後回しにする方も中にはいらっしゃいます。そうこうしている間に工事が進んでいき、バランスの確認をせずに最後の最後に慌てて決めてしまって失敗してしまう、なんてこともあります。
表札を選んだらまずは工事会社にそのご希望を伝え、外構プランの図面へ表札も組み込んでもらってバランスを確認するようにしましょう。
表札をご自身で手配する場合は工事会社へ事前相談すること
表札はネットショッピングでもいま多く出回っていて、工事会社から紹介されたメーカーの中から選ばずとも、ご自身でも購入がしやすい部材となっています。
ご自身で直接手配するほうが安く購入できる場合も多く、購入した商品を工事会社へ渡して、設置のみお願いする方も中にはいらっしゃいます(施主支給と言います)。
その場合、表札を購入する前に、選ぼうとしている表札のタイプが門柱に設置可能かどうか、工事会社へ事前に必ず相談しましょう。同時に、上記でもお話ししたように門柱の大きさや他の部材とのバランスも非常に重要ですので、工事会社にそのあたりも必ず確認してください。
表札はボンド接着での取り付け以外にもボルトを利用した設置方法などもあるため、発注時に設置方法を指定しなくてはいけない商品もあります。
ご購入前にその辺も含めて工事会社へは前もって必ず相談することをおすすめします。
次回は引き続き門柱の機能のひとつである、ポストについてお話しします。