機能と使いやすさを重視した表情のある庭愛知県
- ナチュラル
コンセプト
デッキ前のサークルが使いやすさのポイント
お庭とリビングを自由に行き来できるように、デッキのステップは間口いっぱいに作られています。
小さなお子様がいるご家庭では、一部分のステップではデッキでの遊びに夢中で庭に落ちてしまうのではないかと
心配するところですが、どこからも乗り降りできるようにすることで安全面も確保できます。お庭は土の部分を残さないことで防草対策にもつながり、砂利だけでは多少の歩きにくさを感じるところを、立水栓や物置への導線を設けることで表情のあるお庭となっています。市販の物置はデザイン性に欠けるところがありますが、近くに花壇を設けることや立水栓に赤を取り入れたりと、物置の存在感を感じさせない配置計画となっています。
またデッキ前に大きなサークルを設けることで、大きな鉢に植えられた木を自由に配置することができ、
奥の物置に対する目隠し効果も期待できます。
普段お庭を解放的に使うために鉢を外してもいいですし、鉢を置いても導線を妨げない大きなサークルが
このお庭のポイントとなります。
【一枚目】
角材がもたらすプライベート空間お庭と駐車場を遮る役割をもった角柱になります。
お庭に向かう導線を絞る役割もあり、プライベートスペースへの侵入は、
人が物を持って行き来できるくらいの幅が望ましいと考えられます。
左右角柱の高さを不揃い不規則にすることで、外からの視線を角柱に向ける
ことで、セミクローズの中でも視覚的に防犯効果も期待できます。
左側の角柱の裏にサイクルポートを配置していますので、自転車を置いても
自転車の存在感を気にならない役割を兼ねています。
入口から奥への導線へ続く通路も、茶系をメインとしたレンガの縁取りと砂利を固めたリンクストーン、
ポイントとなるスペースには乱形の石貼りを取り入れることで、
長い導線の中にもアクセントが単調にならない工夫へとなっています。
また白系の砂利を取り入れることで、通路を引き立てる効果もあります。
【二~五枚目】
足元を照らすライティングが夜の表情を演出ライティングとして、ポールライト2本と通路には埋め込みライトが配置されています。
ポールライトはあえて低めの物を選ぶことで、お部屋への光の入り込みがないのと近隣へ
配慮された高さとなっています。
配置箇所もお部屋から離し、自転車置き場付近を照らすことで、夜自転車で帰宅しても
困らず、もう1本は物置付近に置くことで、夜利用するケースも想定した配置となります。
また埋め込みライトを通路に等間隔で配置することで、万が一ポールライトで明るさを補えない部分があっても、
導線を示す役割となり、夜お庭に出ても安全性安心感を与えてくれるものであります。
中央のサークルにイルミネーションを施した鉢植えの木を置いても、光が足元を照らしているため、
イルミネーションを損なうことがない利便性とデザイン性を兼ね備えた計画となっています。