重厚感のある門まわりが引き立てる家愛媛県松山市

コンセプト

重厚感のある門まわりが印象的な外構です。
庭部分となるプライベート空間を確保するために、道路からの視線を遮る高さで門まわりを計画しています。
高さとしては1.6ｍほどあるため、圧迫感を感じさせない形状と素材の変化が表情を作り出しています。
家との統一感を図るために、塗装されている壁は建物外壁と同等色でそろえる方法も一つですが、門まわりの顔となるダークブラウン色のレンガ角柱と黒色のアイアンフェンスの存在が浮かないように、薄いオレンジ色の塗装を選択しています。
壁の笠木となるプロバンス風の瓦は建物の瓦に合わせ、瓦の丸みがレンガ角柱の固さを和らげる存在となっています。
また道路沿いに壁を連ねるだけでは無機質になりやすいため、アイアンフェンスだけでなく花壇スペースを設けることが重厚感のある門まわりの特徴であると言えます。

【二枚目】

門まわりの中のアプローチはコンクリート製のレンガを使用し、遊び心あふれるデザインとなっています。
通常の耐火レンガは焼きムラによる色の変化が一つ一つにありますが、こちらのコンクリート製レンガは、コンクリート製品の表面に色を乗せている商品となるため、一つが単色となります。
ここでは数色を利用し、ランダムに配置することで表情が生まれています。
しかしランダムさでアプローチの導線がぼけてしまってはくどいものとなるため、縁取りをすることで玄関まで通路を表現しています。
建物の外壁の石風のタイルの色合いに合わせて、左寄りは茶系の色合い中心、右寄りはグレー色中心の配色という考えられたデザインもこのアプローチの特徴です。